韓国の食堂で食事をすると、頼んでもいないのに小皿(パンチャン)がずらりと並び、しかもおかわり自由という光景は、日本人からすると「赤字にならないの?」と不思議ですよね。これには、韓国の歴史的な背景と「情(チョン)」を大切にする文化が深く関わっているようです。
ご飯の代わりに「お腹をいっぱいに」
歴史的な理由があって、意外かもしれませんが、かつて韓国では「お米」は非常に高価な貴重品でした。戦後の日本も同じだったように。
困難な時代の支え合い: 朝鮮戦争後の物資が乏しい時代や経済危機などの苦しい時期を経て、「食べ物を分け合う」ことでお互いを支え合ってきた歴史も影響しています。
お腹を満たすための知恵: 飲食店でお米をおかわりさせるのはコストがかかりすぎて困難でした。そこで、安価な野菜などを加工して作った副菜をたっぷり提供することで、お客さんに満足感を感じてもらい、お腹いっぱいになってもらうという習慣が根付いたのです。

「情(チョン)」と「おもてなし」の精神
韓国には「情(チョン)」という、言葉では言い表しにくい深い絆や慈しみの文化があります。
当たり前のサービス: 韓国人にとって、パンチャンのおかわりが無料であることは子供の頃から当然のことであり、もし有料になれば「不親切だ」「ケチだ」と感じてしまうほど、文化に深く組み込まれています。
もてなす側の誇り: 料理をたくさん出すことは、客に対する「歓迎の意」と「寛大さ」の象徴です。中国のそれに似たところがありますね。

経営上の戦略
シンプルな疑問としてはなんで赤字にならないのか?
大量生産と旬の活用: パンチャンは季節の安い野菜を使って大量に仕込まれるため、一皿あたりのコストは非常に低く抑えられています。
顧客満足度とリピート率: メイン料理の価格にパンチャンのコストがあらかじめ含まれていることもありますが、それ以上に「豪華な副菜」は客を呼び寄せる最強の集客ツールになります。
最近ではセルフサービスを導入しているお店(主にチェーン店系)もあり、自分が食べれる料だけ取るというスタイルも導入されています。
おかわりしたい時は、店員さんに「チョグム・ト・ジュセヨ(もう少しください)」と伝えてみてください!ただし、食べ残しはマナー違反。自分が食べられる分だけ、感謝していただきましょう。
「安価な食材でお腹を満たしてあげたいという、かつてのさが今の豪華な食卓を作った。」
そう思うと、あの小皿たちがより愛おしく感じられますね。

余談ですが私が人生で初めてパンチャンの存在を知ったのは学生の時でした。韓国人の友達に「キムチを注文したい時に韓国語でなんて言うの?」という質問をした時に、注文しなくても無料で食べれるよと言われました。牛角でキムチはもちろん有料、けど韓国は無料?なんで?と思いました。笑
それではみなさん良い旅を!

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